発着調整会議
1.IATAスロット会議 (Slot Conference)
発着調整業務は、世界共通のガイドラインであるWASG、SSIMに従い、インターネット回線等を通じシステム上で調整されますが、スケジューラー、コーディネーター等が一堂に会して直接的に調整する会議が年2回開催されます。
IATA指定の世界140程の混雑空港を担当するコーディネーターと、当該空港に乗入れ、あるいは乗入れを希望する航空会社のスケジューラーが一堂に会し、乗入れ希望の時間調整を行うための活動の場です。ちなみに、IATAへの加盟、非加盟を問わず、世界中から230以上の航空会社のスケジューラーと、85以上の混雑空港のスロットを管理するコーディネーター等を合わせ1000人程の参加がある大きな会議です。
- 毎年6月(冬ダイヤ調整)、11月(翌年の夏ダイヤ調整)の年2回開催
- 会期は3日(冬ダイヤ)、4日(夏ダイヤ)
- 開催地は、世界的地域バランスを考慮しIATAが選定
2.会議の概要
- スケジューラー、コーディネーター等が個別に面談する (1社15分間ずつ)
- リクエストの確認、リクエストが叶わない理由の説明、新たな提案、情報交換
(航空会社情報・今後の空港の整備状況等)
- 発着調整に係わる問題点、ガイドラインの見直等を行う各種委員会も同時開催
- Schedules Information Standards Committee (SISC) (SSIM改定のための委員会)
- Worldwide Airport Coordinators Group (WWACG) (コーディネーター等の協議会)
- Asia/Pacific Airport Coordinators Association (APACA) (アジア太平洋コーディネーターの協議会)
- Slot Policy Working Group (SPWG) (航空会社スケジューラーの協議会)
- Worldwide Airport Slot Board (WASB) (航空会社、空港会社とコーディネーターの合同協議会)
3.開催状況及び開催予定
- 第151回IATAスロット会議 (2022年11月、豪メルボルンで、オンライン方式とのハイブリッドで開催)
- 第152回IATAスロット会議 (2023年6月、アイルランド・ダブリンで開催)
- 航空会社: 222社594人(概数)
- 発着調整事務局等: 79組織195人(概数)
- 第153回IATAスロット会議 (2023年11月、アラブ首長国連邦ドバイで開催予定)
SC117 2005年11月 大阪開催
SC151 2022年11月メルボルン開催
SC152 2023年6月ダブリン開催